親元を離れ、農業に挑む3カ月半!類学舎生Sくんがみせた大変化!

半業半学で生き抜く力を育てる、全日制類学舎。そこに通う類学舎生の中から類農園に住み込みで農業に挑むプログラムに選抜された中学3年生Sくん。9月から約3カ月半、親元を離れ、類学舎の仲間とも離れ、農園メンバーの一員として、毎日農業に取り組んでいます。

その彼が、目覚ましい成長を遂げていってます☆

◇農園に行く前・・・

彼の夜の過ごし方はゲーム。次の日が休みであれば深夜まで続け、結果、体調を崩し類学舎を欠席することもしばしば。指導担当からは「来るか来ないか分からない仲間を待ち続けられると思うか?」とまで言われたこともありました。でも、「これまで何事においても中途半端だった。でもこれからは本気でやりたい」と言葉にし、今回の選抜を機にゲーム類と決別し覚悟を持って出発しました。

◇1週間目・・・

ゲームを手放し、夜することが何もなくなると、いかに自分が今までテレビやゲームなどで”楽しんでいる風”に偽装していたかを痛感。今までの生活で感じていた充足感は全て偽物だったのだと気づきます。すると、家族への感謝や一緒にいるだけで充足を得られる類学舎の仲間のありがたさが沸き起こり、大阪に帰ってきて仲間の姿を見ただけで涙目に。

そこで「充足は与えられるものではなく自ら能動的につかみにいくことでしか得られない!」とみんなと一体化するために自ら働きかけていくことも決意します。

◇2週間目・・・

そこからは、農園メンバーの仕事姿勢をとことん注視し、どんな想いでどんなありようなのか、とにかくなんでも聴くように。そしてある日、彼は大阪にいる類学舎の指導担当に電話をかけ「農園の合同ミーティングで他のメンバーの追求姿勢に衝撃を受けた。自分たちももっと高度化したい。もっとみんなの活力を上昇させるためにはどうすればいいのか?」と相談してきたのです。マイナス事象の相談ではなく、とにかくもっとみんなと一緒に活力・充足を生み出したいという前向きの相談でした!

農園に行って、たった2週間で大きく成長!!

そして、そんな彼が1か月を振り返って社内板に投稿してくれたのが下の投稿です。


思い返せば今日で9月は終わり本当に早い1ヶ月でした。

これを機会に今月1ヶ月を思い返しながら、自分が実感出来るぐらい意識が根本から変わった日の話しを書いていこうと思う。

最初の1週間目。主に一日目は本当になにも分からない、なにも理解できなかった一日目でした。

しばらく何も現実が分かっていない、その分からないの部分すら分かってない、でも何かしら役には立ちたい!という状態。

そこから二週目の水曜日の奈良ミーティングで三重の状況を理解し、今ここで止まっていることが突破すべき課題だと気づかせて貰った。

そこでやっと三重農園がどこに向かって進んでいるのかが分かって初めて、本当に少しだけ仲間の中に入れたと感じた。

今の1ヶ月を過ごす日々でこの日がないと今も、初日と変わらない生活だったかもと思えるほどのものでもある。

その日からやっと、「この作業はここに繋がっていて」とか考えたり、「今後この作業いるな」とか思ったり、いろいろ動き始めてみたりしている。本当に始まりの9月ではあった。

だけれども本当に残り2か月と少しの日数しかない。

今後三重のメンバーと課題を突破して、春までに出来る限りの準備を終わらせる必要がある。

まずは、残りの稲刈りなどの目の前にある課題をどう突破していくか。短いけどもとても長い二学期になる。今はそんな理想みたいに言うてるけど絶対にそんな二学期にしていく!


たった1か月でここまで周囲の期待を掴みとるまでの成長を見せてくれるなんて驚愕でした!!

さらに、意欲や活力を取り戻しただけでなく、もともとアトピーにも悩まされ、そのことが原因で休むこともあった彼の肌は見違えるほどきれいになり、表情も明るく健康体そのもの!

親元を離れ、農業という生産の現場に、仲間の一員として迎えられたSくん。現実の圧力に身を投じ、しがらみや余計な考えを取っ払えたからこそ、まっすぐ仲間の期待に応え、短時間でここまでの成長を見せてくれたのでしょう!

彼の成長は、子供たちが生産活動の場に飛び込むことで育まれる能力だけでなく、農業そのものの力や、若い世代が地域再生を担うなど、あらゆる可能性を感じさせてくれています。

ここから、どんな新しいモノが生み出されていくか、楽しみでなりません☆

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