通年カリキュラム

ゼロから企画

ゼロから企画

仲間と共に創りあげ 、実践力を磨く

概要

卒業式や類学舎祭などのイベントについて、企画の立案からスケジュール作成・集客・当日の運営までの一連の流れを全て子どもたち自身で行います。様々な意思決定や役割分担を行うことで主体性が伸び、最後までやり抜く力が育まれます。

目的・ねらい

  • 日常生活で生まれた課題を自分たちで解決しようとする姿勢を身につける。
  • ゴールとそこまでの道筋の設定・調整を繰り返し、企画を実現まで導く力を育てる。
  • 参加者・運営者・スタッフ全員が楽しめるように、状況に合わせて考え行動する中で、柔軟に対応する力を身につける。

活動内容

小学1年生~中学3年生までの子どもたちで、企画の立案から計画・実行までを担当します。
みんなが楽しめる方法を考えながら、約2~3か月かけて仲間と一緒に企画を創り上げていきます。
これまでに、卒業式や保護者会、映画鑑賞や施設見学、そして類学舎祭などのイベントを実施してきました。

企画決定から実行までの流れ

  • 1何をどのように進めていくのか決定する
    課題や目的に沿って企画を進めていきます。
    「どこで」「だれと」「何をするのか」といった具体的な内容をみんなで話し合い、どうしたら実現できるかを全員で考えます。
  • 2企画の実現に向けて準備する
    役割ごとに5~8人のチームに分かれ、企画の成功に向けてスケジュールや配布物の作成などを行います。企画の実行リーダーが率先して「今日の課題」と「振り返り」をみんなで行い、進捗確認や忙しいグループの仕事量の調整を行います。スタッフは必要な資料の準備やパソコン作業のサポート、子供たちで意見が分かれて収集がつかなくなった場合の仲介などを行います。
  • 3企画当日の運営進行を行う
    当日の準備・撤収作業に加えて、司会やタイムスケジュールの管理などの運営進行も全て子どもたちで行います。企画終了後は、良かった点や改善点などについて総括を行い、次の企画への発展につなげます。
教員に相談する生徒たち
教員に相談する子どもたち
当日進行のタイムスケジュール
当日進行のタイムスケジュール

実際のカリキュラムの例

類学舎の拡大工事のため、普段活動しているフロアが2日間使えなくなりました。この2日間をどう過ごすのか、小学6年生~中学3年生の約30名を中心に企画を行うことになりました。
子どもたちはどのように「ゼロから企画」を進めていくのでしょうか?

企画内容の決定

まずは6グループに分かれて「みんなで楽しめる2日間にするために何をするか」を考え、類学舎生全員にプレゼン大会を行いました。USJ、スケート、ピクニック、公園散策など、さまざまな案が出た中で、最多得票を獲得した映画鑑賞・科学館見学の2つに内容が決定しました。

役割分担

2日間のリーダーを務める「総合司会」2名を筆頭に、「企画・スケジュール」「準備」の3つの役割に分かれて1ヶ月間かけて準備しました。

  • 「総合司会」:各チームのスケジュール調整・事前の下見・保護者へ企画内容を伝えるLINEの文章の作成。
  • 「企画・スケジュール」:当日のスケジュール作成・グループ分け・活動場所や移動方法の決定。
  • 「準備」:映画選定のアンケート作成・利用施設への電話交渉・しおり作成。

準備中のエピソード

2日目に行く科学館への移動ルートをチームで検討していた際、料金の安さや乗り換えの利便性、さらには駅から施設までの徒歩ルートの安全性など、検討すべきことが多く、ルート決定までなかなか意見がまとまりませんでした。そこでスタッフから「それぞれのルートのメリットとデメリットを整理してみては」と提案したところ、子どもたちは冷静になってルートを再検討し始めました。そして「往復で別々のルートにしても良いのでは?」という意見が出たことで、最適な移動ルートを確定させることができました。

当日の様子

大きなトラブルもなく、みんなが楽しめた企画となり大成功でした。

当日の様子は以下の類学舎ブログをご覧ください。

映画鑑賞・科学館見学の2日間の様子はこちら

企画を終えての感想

子どもたちより

2日間大きなトラブルなく活動できたことに安心しました。運営側は楽しさとともに、難しさや課題を感じました。参加者は運営側のテキパキした行動に対して、頼もしさを感じ、感謝していました。

スタッフより

みんなが一体となり笑顔の絶えない時間を創り上げたことは「ゼロから創り上げる」というコンセプトを象徴する2日間になったと思います。また、類学舎のみんなで科学館に出かけ、施設を見学したり色々な人と関わったりする中で、お互いの距離感・結束感・充足感がより高まりました。


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