【2026年度版】高卒認定試験とは?受験資格や取得後の進路について解説!

高卒認定試験は、学歴や新たなキャリアの可能性を広げる重要な試験です。以前は「大検」と呼ばれ、高校を卒業していない人でも大学進学や資格取得が可能となる制度として注目を集めました。本記事では、高卒認定試験に関する基礎知識から、受験資格や取得後の進路について解説します。

この記事でわかること

📍高卒認定試験の意義と目的

高卒認定試験は、高校卒業と同等の学力を認定する国家試験で、大学・専門学校進学や就職活動、資格取得のための基礎資格を得る手段となります。→詳しくはこちら

📍試験の概要と科目構成

試験は「必修科目(国語、数学、英語、歴史、地理、公共、情報)」と「選択科目(理科)」で構成されます。※令和8年度第1回試験からは「情報」が加わり、理科の科目選択の方法も変わります。→詳しくはこちら

📍取得後の進路と可能性

大学や専門学校進学、就職、資格取得の道が開かれます。資格要件として「高卒以上」を求める多くの国家資格や職業への挑戦が可能になります。→詳しくはこちら

1.高卒認定試験とは何か

高卒認定試験(正式名称:高等学校卒業程度認定試験)は、文部科学省が主催し、高等学校卒業程度の学力を認定するための国家試験です。この試験を合格することで、高等学校卒業者と同等の学力を持つと見なされ、大学受験や専門学校進学の資格を獲得でき、就職活動での選択肢を広げることができます。社会人や学び直しを考える人にも有益な学歴取得の手段としても利用されています。

なぜ受ける?ー主な受験目的

家庭の経済的状況や健康問題、不登校の経験等でやむを得ず高等学校を中退した人、海外で教育を受けた帰国子女、フリースクールに通っていた人等、高等学校での卒業を必ずしも経ずとも、高校卒業と同等とされる学力を認めてもらうための手段として、高卒認定試験を利用しています。

何歳から?どんな人が受ける?ー受験資格と対象

高卒認定試験の受験資格は、受験する年度の終わりまでに満16歳以上の方(大学入学資格を有している者は除く)です。

全日制・通信制高校在学中でも並行して受験することも可能で、多様なライフステージの人々に向けた柔軟な制度となっています。

2.高卒認定試験の概要

何を勉強すればいい?ー必修科目と選択科目

高卒認定試験では受験科目が必修科目と選択科目に分けられており、両方で必要な単位を取得することが合格の条件となります。

必修科目国語
・地理
・歴史
・公共
数学
・英語
・情報
選択科目理科
└科学と人間生活
└物理基礎
└化学基礎
└生物基礎
└地学基礎

以下の①、②のいずれかが必修
① 「科学と人間生活」の1科目、

及び「基礎」を付した科目のうち1科目(合計2科目)
② 「基礎」を付した科目のうち、3科目(合計3科目)

※令和8年度第1回試験から「情報」が必修科目として加わり、理科の科目の選び方が変更になります。

多くの科目では基本的には4択または5択の選択肢から答える「マークシート方式」が採用されており、選択肢式の問題が中心となります。記述式の問題はありません。出題数は科目によって異なりますが、試験時間はすべての科目で一律50分です。

何科目・何点で合格?ー合格基準

合格するには最低でも9~10科目(必修科目7科目+選択科目2~3科目)に合格することが合格の条件となります。概ね40%~50%以上の得点が合格の目安と言われています。

試験に合格した科目は、制度が続く限りずっと「合格」として残り続けます。一度にすべての科目を合格する必要はありません。次回以降の試験を受ける際は、すでに合格している科目の受験を免除(免除申請)することができます。主要な科目について事前にしっかりと計画を立て、試験本番に向けて準備を進めていくことが試験合格のカギです。

類学舎では、学年をこえて能動的に学び合うことで、学力を伸ばしていきます。一例として、高等部では高卒認定を全員取得しています(2022年度高等部在籍生)。類学舎生の体験談はこちら↓

試験内容は難しい?ー試験の難易度

高卒認定試験の難易度は、全日制高校の学力を基準として設定されています。試験は高校卒業と同等の学力を問う内容で構成されており、特に難解な内容ではありません。基本的な学力をしっかりと持っていれば、多くの受験者が合格できる試験です。

例えば、中学卒業程度の学力からスタートした人でも、高卒認定試験の試験範囲を重点的に復習し、模擬試験や過去問題を繰り返し解くことで合格に繋げています。実際に半年から1年程度の学習期間を設けて合格を果たした受験者の成功例も多く報告されています。

いつ申し込む?ー出願期間と申し込み方法

高卒認定試験の出願期間は、試験が実施される時期によって異なります。通常、試験は年に2回(8月と11月)行われ、それぞれの出願期間は以下のように設定されています。

※令和8年度の場合
-8月試験[令和8年8月6日(木)・7日(金)]
出願期間: 令和8年4月6日(月)~令和8年5月13日(水)
-11月試験[令和8年11月7日(土)/8日(日)]
出願期間:令和8年7月21日(火曜日)~9月11日(金曜日)

出願には、まず資料の入手が必要です。入手方法は二つ。「インターネット」郵送手続きを行うか、直接受け取りに行く方法です。

参考:令和8年度 第1回高等学校卒業程度認定試験受験案内

3.高卒認定試験に合格した後の選択肢・進路

高卒認定試験に合格することで、大学や専門学校進学、就職活動、新たな資格取得の道が開かれ、さまざまな選択肢が広がります。

類学舎生たちも、高校・大学への進学、企業への就職など、一緒に悩み、考えながら様々な進路へ進んでいます。

大学や専門学校への進学

高卒認定試験に合格することで、大学や専門学校への進学の道が開かれます。高卒認定資格は、高校を卒業した者と同等の学力が認められる資格であり、多くの大学や専門学校が入学資格としてこの資格を認めています。これにより、高校を卒業できなかった人や中退となった人も、高等教育を受けるチャンスを手にすることができます。

例えば、高卒認定試験を取得後、一般入試や推薦入試を通じて大学へ進学できた事例が多く報告されています。また、AO入試を通じて学びたい分野を直接アピールし、合格を勝ち取る方法もあります。専門学校においても、高卒認定資格を基に、さまざまな職業訓練や技術取得の機会を得ることができます。

就職活動とキャリア形成

高卒認定試験に合格すると、それが高校卒業同等資格として見なされるため、多くの企業における採用条件を満たすことができます。

高校卒業資格が最低条件とされている求人に対して応募資格を得られることはもちろん、この試験に合格したこと自体が、自ら努力し目標を達成する姿勢として評価される場合もあります。そのため、面接時などでもアピールポイントとして活用できるでしょう。

高卒認定試験の資格は、土台となる学歴を得るものとしてだけではなく、その後のスキル形成やキャリア設計にも有効活用できます。

資格取得の機会

高卒認定試験に合格することで、資格取得の機会が大幅に広がります。多くの国家資格や業務に必要な資格は「高卒以上」を条件としているため、今まで受験資格がなかった人も、多様な選択肢を持つことができるようになります。

また、医療や福祉分野での資格取得において、看護師や介護福祉士などの職種は、高卒資格を求める場合が多いため、高卒認定試験をクリアすることでこれらの資格試験に挑戦できるようになります。また、ビジネス系の資格や公務員試験もその対象に含まれ、多くのキャリアパスの扉が開かれるのです。

参考サイト:高等学校卒業程度認定試験(旧大学入学資格検定)

関連記事


TOP
TOP