「なぜ、大人は働くの?」
「お父さんやお母さんは、どんなことを考えて生きてきたの?」
子どもたちからのそんな問いに、大人はどれだけ「本気」で答えられているでしょうか。
先日、類学舎では初となる試み、保護者さまによる「大人の自分史発表会」を開催しました。子どもたちにとって、身近な大人の経験や葛藤、そして大切にしていることは何か。これを共有することは、何よりも価値のある「生きた教科書」です。
そこで今回は、学舎長と2名の保護者さまが、台本なしの「本気」で自身の歩みを語ってくださいました。その熱い時間の様子をお届けします。
三者三様の「歩み」:正解のない人生をどう切り拓くか
今回登壇した3名の発表。職種も経歴もバラバラですが、その根底には共通して、「どんなに葛藤や悩みがあっても、自分の人生を自らの手で創り上げる」という強い熱量がありました。
● Sさま(小6父)
なぜ「仕事」をするのか
市役所職員として、専門外の課題に直面しながらも「人を前向きにする仕事」を追求。「現場」に足を運び、人との繋がりの中で壁を乗り越えてきた、プロフェッショナルとしての歩みを語られました。


● Oさま(小2母)
役割を超え、「自分」を生きる
人間関係や家族での役割の中で、自分の気持ちを後回しにしていた過去から、一人の人間としての感情を大切に生きる現在の歩みについて発表。子どもの幸せと同時に、親自身が「自分の人生を生きている」と胸を張る大切さを伝えられました。
● 辻本(学舎長)
違和感に向き合い、志を貫く
会計士を目指し高収入を目標としていた時代から、実務での違和感を無視せず、教育の世界へ飛び込んだ転換点。「何のために働くのか」という本質的な問いを、自身の失敗と成功体験を交えてさらけ出しました。

共鳴する心:感想から見えた「大人の変化」
参加した保護者の皆さまからも、自らの手で人生を創っていくこと、またその背中を子どもたちに見せることの「可能性」と「解放感」が混じり合ったような、熱い感想が寄せられました。
「最後にまとめてくださった『全ては自分次第』という言葉。本当にその通りだと思います。人生の選択の場面では、『楽しそう』『やってみたい』が動機になるのだと改めて気づきました。振り返れば自分もそうでした」(母)
「私は私を信じて私らしく生き、息子にも息子らしく生きてもらえればと思います」(父)
「母親だからか、自分の気持ちを後にすることが多いが、自分の感情を投げやりにせず生きていきたい」(母)
「正解」を求めて生きるのではなく、「自分の感情を大切に、自分の手で幸せを創り出す」。
そんな大人の本気の姿が、会場全体の空気を震わせていました。
子どもたちの発見:大人は「一人の人間」だった
大人の話を真剣に聞き入っていた子どもたちも大きく意識が変化しました。親や先生を「役割」ではなく、「一人の魅力的な大人」として再発見した瞬間でした。
・「大人にもいろんな過去があるんだ!」という驚き
「やっぱりみんなすごい過去があって、今もすごいことをしているんだと分かった。僕も周りに流されず、自分で選択して本気で取り組みたい」
・「パパ・ママ、かっこいい!」というリスペクト
「パパの発表めっちゃ楽しかったしおもろかった!伝え方がクセになる。類学舎生がユニークなのは、保護者さんから受け継いだものも多い気がした」
・自分の未来への投影
「これからの人生の参考になった。教育の道に進みたいと思っているので、みなさんの教育への概念を知ることができ、これから意識することがはっきり分かった」
「大人が本気で自分をさらけ出す」姿こそが、子どもたちの主体性に火をつける最高のスイッチになることを、彼らの言葉が証明してくれました。